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Home > 展覧会 > 今後開催される展覧会 > 大邱美術館 開館10周年記念 海外交流展『モダンライフ』展

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ㅇ展覧会名:大邱美術館 開館10周年記念 海外交流展『モダンライフ』展
ㅇ 展示期間:2021年10月19日(火曜日)∼2022年3月27日(日曜日)
ㅇ展示場所:大邱美術館 第1展示室及びオミ・ホール
ㅇ参加作家:韓国国内及び海外作家78名
ㅇ分野及び作品数:絵画、ドローイング、彫刻など、144点
 
大邱美術館とフランスのマ─グ(マクト)財団美術館(Fondation Marguerite et Aimé  Maeght)が共同主催し、客員キュレーターのオリビエ・ドラバラード(Olivier Delavallade)氏と大邱美術館が共同企画した『モダンライフ』展は「モダニズム」をテーマに、両美術館の所蔵品をもとに共同で行われるプロジェクトです。特に今年、開館10周年を迎えた大邱美術館では、今後持続、更に発展するであろう海外との交流展のさらなる協力モデルを提示し、より多くの方々に様々な作品を紹介することのできる公共美術館としての役割とその期待に応えるため、精魂を込めて展覧会の準備を進めて参りました。
 
この度の展覧会の共同主催であるマ─グ財団美術館は、これまで芸術家たちと積極的にコミュニケーションを図ってきたフランスで最初のプライベート美術館(私立美術機関)です。このマ─グ財団美術館は、20世紀後半、数多くの芸術家を後援していたマクト夫妻(Aimé Maeght, Marguerite Maeght)に、当時フランスの文化大臣であったアンドレ・マルロー(André Malraux)氏が提案し、フランス南部に設立、オープンしました。
ジョルジュ・ブラック(Georges Braque)、アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)、マルク・シャガール(Marc Chagall)、ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)、アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)などの20世紀を代表する有名芸術家たちの作品や、戦後の現代美術家たちの作品を約13,000点余り所蔵しているマ─グ財団美術館と、この度のコラボレーションによって、芸術という純粋な目的のもと、韓国とフランスの国と国を超えて生まれた美しいハーモニーが実現しました。
 
両美術館の所蔵品の中から選ばれた、78名の作家の代表作品144点が披露されるこの展覧会は、時の芸術家たちが純粋に「芸術(Art)」にこだわり、絶えず追求した美としての近代性(Modernity)が十分に盛り込まれています。全世界が予想もしていなかった新型コロナウイルスの影響によって、長期間にわたり苦しめられている今、ひたすら美術作品のみで世の中とコミュニケーションを図ろうと常に企画を行っている本美術館が、多くの方々に慰めや癒し、希望や前向きに生きる活力をおくる唯一の方法は、その時代、激動の時期に立ち向かい、痛みや苦痛までも芸術に昇華させた巨匠たちの作品を通じて、この社会を取り巻く重苦しい空気を喚起させることではないでしょうか。私どもは、戦後の荒廃した社会を生きぬきながら、人間本来の感性が乾いてしまった時も美術作品は誕生し続け、この世の中に生を受けた珠玉のような作品たちは、その芸術が持つ強い響きとエネルギーで必ず希望に繋がる切っ掛け、そしてメッセージを人々に届けてくれると信じています。
 
『モダンライフ』という展覧会名からも分かるように、この度展示されるほとんどの作品において「モダニティ」の転移と変容的な側面を窺うことができます。モダニティの範疇に属するモダニズム(Modernism)美術は、1950年代半頃から1960年代の半頃にかけて、第2次世界大戦前のヨーロッパを中心に展開された美術を歴史的に確立するように機能し、多くの研究者たちによって美術の理論的な根拠が絶えず提示され、当代の現象的であった美術の歴史を論理にまで発展、拡張させました。「近代性(Modernity)」とは、韓国でも「モダニティ」というそのままの用語で使用されていますが、この概念は、当時の芸術が「モダンである」という特定の意識を前提としています。17世紀のイギリスでは、すでに広く使われており、19世紀半頃のフランスの詩人、象徴派の先駆者と呼ばれる評論家シャルル・ボードレール(Charles Baudelaire)によって学界の新造語として登場し、広く人々にも知られるようになった「モダニティ」は、独創的な概念をはらむと共に多重的な特性を多く持っています。この度の展覧会では、そのような多重性を8つのセクション(小テーマ)に分け、概括的に紹介しながら、展覧会の企画の背景となっている「モダン(Modern)」の拡張された概念について、更にもう一歩踏み込みます。
 
この展覧会は、大邱美術館の第1展示室及びオミ・ホールの2ヵ所において、8つのセクションに分けてご覧頂きます。
まず、「脱-形象化」というキーワードを持つ最初のセクションでは、アルベルト・ジャコメッティ、ジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet)、フリオ・ゴンサレス(Julio Gonźlez)、チェ・ヨンリム(崔榮林)らによる作品、15点余りが紹介されています。こちらのセクションでは、人間に対した探求心を変形させて生まれた構造や独特な面分けにより、形状的な様式から脱しようとした芸術の自律性が窺えます。
 
次に、2つ目のセクションである「風景-記憶」は、ピエール・タルコート(Pierre Tal-Coat)、アンナ・エヴァ・ベルグマン(Anna-Eva Bergman)、ユ・ヨングク(劉永國)、キム・チャンヨル(金昌烈)らの作品、16点余りを通じて、時間の流れに沿って変化した景色や個々の記憶を呼び戻し、過去の思い出を静かに思い返します。
 
続いて3つ目のセクションは、モダニズム美術では欠かせない談論であり、多くの研究者たちの研究テーマの一つでもある「抽象」がキーワードです。抽象の流れは、戦後のヨーロッパ諸国やアメリカだけでなく、アジアはもちろん、世界各地に広がっていきましたが、特にこのセクションでは、高次元世界の訳を引き出す韓国出身の作家たち、ハン・モク(韓黙)、イ・ウファン(李禹煥)、ジョン・ジョムシク(鄭點植)、イ・カンソ(李康昭)らの作品はもちろん、これまで韓国国内ではまだ一度も紹介されたことのなかったブラム・ヴァン・ヴェルデ(Bram van Velde)、パブロ・パラスエロ(Pablo Palazuelo)、エドゥアルド・チリーダ(Eduardo Chillida)らの馴染み薄い作家たちのオーラに満ちた存在感ある作品が含まれています。
 
そして、4つ目のセクションでは「文字」をテーマに、厳選された作品が観覧される皆様方をお迎えします。アンリ・ミショー(Henri Michaux)、アンス・アルトゥング(Hans Hartung)らの絵画作品から、様々な文字を見つけ出すことのできるマ─グ財団美術館の所蔵品、12点余りとチェ・ビョンソ(崔秉昭)、パク・ソボ(朴栖甫)、イ・ベ(LEE Bae、本名:イ・ヨンベ(李英培))らの文字は確かに存在しているものの、容易にはその文字を識別することが難しい10点余りの作品が、彼ら作家たちの寡黙の声を伝えます。
 
更に、5つ目のセクションに進むと「超現代的な孤独」が始まります。空間の構成上からなる偶然の一致により、本美術館の第1展示室内から廊下に出ることの出来る中間出口が含まれるこのセクションは、これまでのセクションとは全く異なる雰囲気を醸し出しています。この空間で戦後のモダニズム美術が絶えず作り出した形式的な変化と、彼ら芸術家たちの一面を現代的な概念をもって継承した作品世界に身を置きながら観覧される中で、暫し休息をとって頂けます。
 
その空間を出ると、6つ目のセクション「平面への帰還」が観覧される皆様をお待ちしています。平面性と同時に色彩の律動感を表現したサイモン・ハンタイ(Simonhantaï)、クロード・ヴィアラ(Claude Viallat)、フランソワ・ルーアン(Francois Rouan)らマ─グ財団美術館の所蔵品をはじめ、キム・キリン(金麒麟)、ユン・ヒョングン(尹亨根)、イ・ウファン、リチャード・セラ(Richard Serra)らの本美術館所蔵作品、合わせて20点余りが展示されるこのセクションは、絵画の本質と素性(胎生)的な特性、そして死までの過程を経てこそ、新たに定立される自然の順理に代入させた絵画の未来を予見してみる空間となっています。
 
そして、第1展示室の最後のカテゴリーとなる7つ目のセクション「再神秘化された世界」では、27点という最も多くの作品が展示され、観覧される皆様方の目を引くことでしょう。イ・ウンノ(李應魯)の人間に対する省察が込められた絵画作品、記号のような反抽象的な世界を深化させる過程において人間の存在性を含蓄的に表現したソ・セオク(徐世鈺)の作品をはじめ、フランス国宝級の作品であるマルク・シャガール(Marc Chagall)の絵画など、20点余りの作品が紹介されています。
 
そこから、オミ・ホールへと進んでいくと、この展覧会最後のセクションとなる「祈願」が待っています。アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)の作品をはじめ、イ・ゴンヨン(李健鏞)、イ・ウファン、リチャード・ロング(Richard Long)らの彫刻、インスタレ─ション作品が設置されているこの空間では、人間と自然、世界と宇宙の持続的で循環的な関係を見せてくれます。
 
この展覧会は「モダニズム」をテーマに発足したプロジェクトですが、これを美術史的に分析したり、また、これまでに発表されてきた数多くの美論理論などを論証する目的とは全く異なります。現代を反映し、今後の未来にも期待するモダニズムの独自的で固有性を持った性質を含む数々の作品を紹介することが、この展覧会における最も重要且つ最大のポイント(核心)なのです。この展覧会で紹介される144点の作品からは、自分自身の存在を自らさらけ出す柔軟な強さと落ち着きのある美しさが感じられます。展覧会を訪れたその瞬間、ご観覧される皆様が芸術のオーラを体感して頂ける時間となることを、私どもは期待致しております。
 
※ 本展覧会の図録は、11月中に発刊される予定です。

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